トヨタ・子どもとアーティストの出会いin仙台・宮城

2009年 10月 29日 - 7:59pm

トヨタ子どもとアーティストの出会い2009 宮城県仙台市立市名坂小学校

「まちカレ」このまちのカレンダー
現代美術家の山本耕一郎氏が、市名坂小学校6年生とともに、まちの人や商店主、児童とその家族などの記念日を調査し、このまちのオリジナルカレンダーを制作する。また、記念日当日、玄関先に飾る『めでタイflag』を作成し、カレンダーとともに参加してくれた全家庭、全店舗に子どもたちの手で届ける。最終日はフラッグ贈呈式を兼ねてパレードやパーティも行った。まちは、いつもどこかで記念日をお祝いする素敵なまちへと生まれ変わる。


トヨタ子どもとアーティストの出会い2009
宮城県仙台市立市名坂小学校
校長 庄子茂先生 担当教諭 鳩原淳子先生 及川悦彰先生 水上美紀先生
アーティスト 山本耕一郎(現代アート) 
コーディネート 吉川由美

ワークショップ:

10.1(木) 第1回打合せ
市名坂小周辺を散策して、プロジェクト内容のラフ案を考える。先生方との顔合わせと要望のインタビューなど。

10.22(木) 第2回打合せ
2つのラフ案からプロジェクトを絞り込む。実施内容の実際について打合せ

10.30(金)第3回打合せ 
「まちカレ」に決定し、ワークショップ開催の詳細プランについて打合せ

11.12(木)第1回ワークショップ/「まちカレ」について理解する・取材のためのちらし作り
・アーティストが手作りの紙芝居で「まちカレ」の概要を説明。全3クラス、1校時ずつそれぞれにアーティストがまわり、きめ細かく子どもたちとコミュニケーションしながらプロジェクトについて説明。                                     
・4校時に記念日を取材させてくれる人を募集するためのちらしを制作。
翌日までにアーティストが10枚ずつコピー。各自色づけするなどして、25日までまちのあちこちで、子どもたちはちらしを手渡す。ちらしを見て、取材や作業に協力してくれる方は学校に申し込んでいただく。申し込み用紙に子どもたちの名前を書いておき、どの子が渡したちらしで申し込んでくれた方なのかをわかるようにした。

11.20(金)第2回ワークショップ/取材のためのインタビューやあいさつ練習

子どもたちがまちの人たちに深いインタビューができるように、友だち同士でインタビューの練習をしてみる。また、基本的なあいさつについても練習。
(先生方が時間外にもこの点については指導してくださった。)

11.24(火)第3回ワークショップ/取材先決定 

ちらし配布の結果は、まちの人たちから返ってる申込書となってはっきり目に見えた。
申込書が返ってきた子にはインタビューする方の名前や時間・場所を確認させる。
申込書をまだもらえない子どもたちもいる。先生方と山本さんが、子どもたちを叱咤激励し、さらにちらしを渡すよう促すなど、自力で取材先を見つけ出せるようにする。ぎりぎりまでがんばって申込書をもらえなかった子には、児童館、市民センター、デイケア施設などの協力者を充てることにした。

11.26(木)第4回ワークショップ/取材先に出かけ記念日についてインタビュー・取材内容のまとめ 

山本さん手作りの「取材中たすき」をかけて、各取材先へ。複数の申し込みが来た児童はたくさんの取材をする。
一度取材すると、そのおもしろさがわかり、次々といろいろな人にインタビューしたくなったようで、このあと職員室や家族などにも子どもたちの精力的な取材はつづき、310名以上の記念日の取材に成功した。
インタビューしたあと、 カレンダー用の用紙にインタビュー内容を清書する。

11.27(金)第5回ワークショップ/取材先に出かけ記念日についてインタビュー・取材内容のまとめ

前日と同様

12.3(木)第6回ワークショップ/めでタイフラッグ制作

記念日をお祝いするために掲出する、魚の形の「めでタイフラッグ」を制作する。布を裁断し、袋に縫い合わせて、樹脂絵の具で着色し、棒に取り付けて仕上げる。4人の方に取材した子は、4つのフラッグを作らなければならない。
しかし、だれも面倒がらずに進んで旗を作っていた。また、この作業を手伝いに、子どもたちが渡したちらしを見て手伝いに来てくれたまちの人たちがのべ20名ほどいらしてくださった。

12.4(金)第7回ワークショップ/めでタイフラッグ制作

インタビューした方の記念日について深く考えるための時間を先生方が作ってくださり、フラッグ作りは、より相手の記念日にまつわるデザインに進化した。

12.18(金)完成記念大パレード&パーティー/完成記念パレードと記念式典

・山本さんが「まちカレ」を、子どもたちの清書を使って編集・印刷。完成した「まちカレ」とめでタイフラッグを、それぞれにまちの人たちにお届けした。その際に、18日のパレードと記念式典についてのちらし(事務局制作)も配布した。また、パレードで演奏したり歌ったりする曲については、先生方が音楽の時間を使って練習してくださったと共に、パレードや式典の司会や進行について、子どもたちにご指導くださった。事務局では記念式典への招待状を市、県などの行政関係者や教育委員会、地域の方々に送付。また、パレードに関する警察許可を宮城県警泉警察署に提出し、泉区役所・管轄交番に届出を出すと共に、宮城県警音楽隊とカラーガード隊に式典の出演を依頼した。パレードの立ち寄り先には、6年生の先生方と事前にごあいさつ回りを行う。前日の17日には山本さんとボランティアの学生が、パレードのためのおみこしを制作。この日まで子どもたちも大きな旗を作ったり、「まちカレ」にリボンをかけたり、おみこし作りを自主的に手伝ったり、パレードの衣装を考えたりと、さまざまな自発的な活動が広がった。 

・当日のパレード詳細については別紙のとおり。10時20分 すいせん通りに移動。出発式。
11時05分 6グループに分かれ、各贈呈先にパレード。11時50分〜12時20分まで体育館で記念式典。

主 催:「トヨタ・子どもとアーティストの出会いin仙台・宮城」実行委員会
トヨタ自動車株式会社
協 働:NPO法人 芸術家と子どもたち、NPO法人 子どもとアーティストの出会い
後 援:仙台市、仙台市教育委員会
協 力:宮城県トヨタ販売会社グループ

活動詳細はブログにて。http://kyworks.gloomy.jp/blog/

Special Thanks 庄子茂校長先生 鳩原淳子先生 及川悦彰先生 水上美紀先生