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きりこプロジェクト2014

南三陸町の嵩上げ工事の進行に伴い、町内に設置していたきりこボードを南三陸ポータルセンターの敷地内に移設いたしました。みなさまのご協力に感謝申し上げます。この移設はみやぎ地域復興支援助成金で行うことができました。厚く御礼申し上げます。解説パネルも設置し、みなさまに震災前の町の様子もご覧いただけるよう工夫しました。
どうぞご覧ください。
南三陸町きりこプロジェクト >>
 
 
きりこプロジェクトは、2010年に始まったアート・プロジェクトです。アートNPOのENVISI(エンビジ)が企画、南三陸町の女性たちが参加し、白い切り紙で、志津川地区の中心街を彩りました。
「きりこ」とは、各神社が長い間継承して来た正月の神棚飾りの通称で、南三陸町でも多くの家が「きりこ」を飾って来ました。
その美しい「きりこ」の様式を模倣して、私たちは町の人たちの宝物や思い出などを取材して、それを題材に切り紙を作り、それぞれの軒先に飾ったのです。
650枚ものきりこを家々に飾った街並みは、2011年3月、東日本大震災の大津波により、ことごとく流失してしまいました。
2012年、ENVISI(エンビジ)は、各家々のために作った切り紙を白いボードにし、今を懸命に生き抜く人々の姿を表したメッセージを添えて、それぞれの家があった場所に掲げました。いまだ海におられる方々にも、その姿を届けようと、すべてのボードを海に向けました。
2013年秋、嵩上げ工事開始のため、この場所にきりこボードを移設しました。
この町で、人々は何代にもわたり家業を営んできました。笑いと涙の物語が、この土地で無数に繰り広げられてきました。この白い「きりこ」は、それを讃える証のようなものです。
思い出が宿る街並みは、もうありません。しかし、心の中には、この町で生きてきた幸せな記憶が、今も生きています。これからも、ここで生きていく喜びを共有しようとする強い思いこそ、この町を再建する原動力だと思います。
毎年夏の終わりに商店街に切り紙を作って飾る「きりこプロジェクト」を通して、私たちは南三陸の記憶と誇りを伝えていきたいと思います。
このプロジェクトをご支援くださった多くの皆様に心から感謝申し上げます。
 
 

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