菅良商店

商いを始めてから、2010年で124年経ちました。6代目です。もともとは山師だったそうです。野蒜築港の際に、建材となる丸太を山積みにした船が難破し、先祖が裸一貫になってしまったという逸話があるそうです。いろいろな商売を経て、瀬戸物や金物。建築資材を商う店になりました。かつて町の人たちは食器をこの店で調達していました。そのため町の人々には、「せとや」と呼ばれていた親しまれていました。昭和12年、志津川が大火の時に、店は全焼しました。菅良商店にはりっぱな石蔵がありました。志津川には土蔵や石蔵が多かったのは、この大火のせいかもしれません。正月などの節目には、菅良商店で食器を買いそろえたという町の人の思い出をもとに、きりこを作りました。現在は商工団地の近くの45号線沿いで商売を再開しました。

2010年取材ときりこ:故 阿部亜紀・佐藤美枝  2012年取材:吉川由美

震災前の様子

震災前の住所


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