菓房 山清

大正12年創業で、今は3代目になる「山清」。初代はせんべいや飴、バナナ焼きなどの駄菓子を小売りし町の商店に自転車で配達もしていました。当時は10キロ先の歌津などにも、自転車で配達をしていたそうです。まだ先駆けだったアイスキャンデーを自転車に積んで、販売していたこともあります。カランカランと鳴らす鐘の音に誘われて、たくさんの子供が集まり、喜んで買っていったそうです。二代目のご主人は東京の製菓学校で和菓子、パン、洋菓子を学び当時地元ではまだなかったショートケーキを20円で発売。地域の学校の給食のパンを30年作り続けました。3代目のご主人は、南三陸ならではの新しい商品開発を熱心に行ってきました。震災後、登米市にあった店に工場を移し、和菓子から洋菓子まで幅広いレパートリーのお菓子を製造しています。パンも多くの人に食べていただこうと移動販売もしています。南三陸さんさん商店街で営業中です。

2010年取材:桐山由季
 2012年きりこ:千葉ひろみ

震災前の様子

震災前の住所


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