わたや

93年の歴史を持つ「わたや」。もともとは、ふとんを仕立てていましたが、その後、呉服を扱うようになり、「菅原呉服店」と名称を変えました。その後、今のご主人になって、再び「わたや」を名乗るようになりました。震災後、いったんは、「もう商売はやめよう」思いましたが、福興市を手伝っているうちに、昔のお客さんと久しぶりに再会し、「お店もう一回開いてね」という言葉に背中を押されて、南三陸さんさん商店街に店を開きました。
「最初は、スタッフTシャツを作り、それが観光客のお土産としても売れるようになりました。今はカモメのイラストのTシャツが人気で、カモメがいろんなところに飛んで行って、縁をつないでくれています。」と奥さんの栄子さんが笑顔で語ってくれました。人との出会いは宝物です。嫁いで30年、「ここが私のふるさと」と奥さんは語ります。

2012年取材:渡辺祥子 2012年きりこ:吉川由美

震災前の様子

震災前の住所


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