静江館 / Seikokan Cafeteria

「静江館」は大正時代から続く料亭でした。南三陸町では、「静江館」で結婚式や結納をした人が数多くいます。ここから多くの幸せが生まれ、新たな人生がスタートしたのです。震災前「とても数え切れるものじゃない」と奥さんが語っていました。初代の女将は岩手県盛岡市から移り住みました。おさかな通りにあった「カクメイ亭」で数年働き、その後廻館前で料亭を開いたそうです。盛岡から先生を呼んで、踊りや三味線のお稽古もしていたそうです。「静江館」の名前は、震災後、ヤマウチが沼田の商工団地内にある新たに開いた食堂に引き継がれました。多くの人たちの良き思い出が、この店の名前にたくさんつまっているのです。
きりこは、そんな幸せに満ちた花嫁や宴席にまつわるものを切り抜きました。

2010年取材:宮川 舞
 2010年きりこ:千葉ひろみ

Sekikokan had always been a popular setting for weddings and other events. The new Seikokan, rebuilt on higher ground, has inherited all the memories of good will that were associated with the original building.

震災前の様子 / Appearance before the tsunami

震災前の住所 / Address before the tsunami


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