及善かまぼこ店 / Oizen Kamaboko Shop
明治13年創業。今のご主人で5代目、息子さんで6代目になる及善かまぼこ店。初代は鮮魚や水産加工から始まり、3代目から蒲鉾も作るようになりました。冷蔵庫がなかった時代は、冬しか蒲鉾を作れませんでした。夏はかつおぶしを売っていました。天然氷を入れた石蔵で保存した魚介が飛ぶように売れたそうです。冷蔵ができるようになってからは職人技で作った、ご祝儀用の富士山や鯛、宝船などの細工蒲鉾が人気でした。「あのおやじが作ったものであればまちがいない!」と思ってもらえるようなおいしいものを作りたいと、5代目は吉次などの高級魚を使った噛むほど甘くなる「リアスの秘伝」という笹かまぼこを作りました。震災後は登米市に工場を復活させ、この蒲鉾をいち早く販売しています。かつての工場には初代から守り続けている窯神様が従業員を見守ってくれていました。震災後、社長は瓦礫の中、窯神様を探しましたが見つかりませんでした。きっと今も、窯神様は及善蒲鉾店を遠くから見守ってくれているにちがいありません。きりこは、窯神様と笹かまぼこなどをモチーフにしました。
南三陸さんさん商店街で営業中です。
2010年取材ときりこ 桐山 由季
“Continuing to bring you fine tasting baked fish paste”
This design incorporates baked fish paste and the kitchen gods which used to be displayed on the factory walls before the earthquake.