佐藤家 / Sato family residence

五日町でひときわ風情のあるたたずまいだった佐藤家。かつて味噌醤油屋を営んでいました。敷地内には醤油を作っていた土蔵や、醤油を作るもとになったいい水が湧いていた井戸がありました。たくさんの従業員が住み込みで働いていた往時が偲ばれるすばらしいお宅でした。家に子どもが授からない時代が続いた折、子どもが授かり元気に育つようにという願いを込めて、お正月に乳房の形の12個のもちを供えるようになったそうです。もちろん普通のお供えもちや、小豆を混ぜて作る菱餅も作りますので、師走は大忙しでした。佐藤家のなまこ壁の六角形の模様と乳房の形のお供えもちをきりこにあしらいました。ご主人の佐藤久一郎さんは南三陸町森林組合の組合長でもあります。南三陸のもともとの植生を活かして、人々が憩えるようなタブノキの森をつくりたいと考えています。

2010年取材ときりこ:吉川由美

“Be as resilient as the Laurel trees which survived in salt water”
The residence of the Sato family, an established family whose head works as the director of the Forestry Union. The species of Laurel trees that have been long-cultivated in this region were not affected by the tsunami. We aspire to live our lives with the same strength.

震災前の様子 / Appearance before the tsunami

震災前の住所 / Address before the tsunami


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