アベロク / Aberoku Clothing Store

おさかな通りにあった呉服店アベロクはお父様の代からだけでも78年になるそうです。曽祖父は、当時地元にあった大きな養蚕工場 朝日製糸場の専務でした。繭を工場に卸したりしていたことから、お父様の代に呉服店を開き、今は洋服など衣料品を扱うようになったそうです。アベロクという名前は、曽祖父の名前『阿部六之助』からつけられました。震災前、店の隣りにあった蔵の屋根瓦一つ一つや、蔵にあったお膳には、「やまぼし」と呼ばれる紋が入っていました。その「やまぼし」は屋号です。「4月の福興市にブースを出したのが震災後初の商売。震災後、商売を再開するかどうか迷いましたが、東京の娘たちにも何かしていた方がいいと言われて、店を南三陸さんさん商店街に再開しました。町内に分散していた店がこうして集まるのもなかなかいいし、迷路のように歩ける商店街もいいもんだね。」と話してくださいました。

2010年取材:菅原きえ 2012年取材:渡辺祥子 2012年きりこ:千葉ひろみ

“Spinning thread in the past; spinning connections in the present”
In the past, this town made its money from silk cloth. As a kimono shop, Aberoku also did well. After the tsunami, they decided to reopen the store and maintain their connections with the community.

震災前の様子 / Appearance before the tsunami

震災前の住所 / Address before the tsunami


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